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セレナーデ第9番 (モーツァルト) : ミニ英和和英辞書
セレナーデ第9番 (モーツァルト)[せれなーでだい9ばん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
: [だい]
 (n,pref) ordinal
: [ばん]
 【名詞】 1. (1) watch 2. guard 3. lookout 4. (2) bout, match (sumo) 5. (3) (one's) turn

セレナーデ第9番 (モーツァルト) : ウィキペディア日本語版
セレナーデ第9番 (モーツァルト)[せれなーでだい9ばん]

セレナーデ第9番 ニ長調 K.320は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが作曲したセレナーデ。第6楽章の第2トリオでポストホルンが用いられることから、「ポストホルン・セレナーデ」とも呼ばれる。
== 概要 ==
1779年8月3日にザルツブルクで完成されたが、どのような経緯で作曲されたかについては不明である。モーツァルトが作曲したセレナーデの中でも楽器編成が大きく、規模も大きいことから、何らかの祝典のために作曲されたと考えられている。また、第5楽章がニ短調であることは異色で、そのため様々な憶測が生まれ、ポストホルン(郵便馬車のホルン)は馬車の出発を暗示することから、モーツァルトはザルツブルクを去って行く知人への思いを託してこの楽器を使用したとする説もある。この頃すでにザルツブルク大司教との折り合いが悪くなっていたモーツァルトは、ポストホルンを使用することによって、ザルツブルクを去りたい自分の思いを伝えようとした説もあるが、ともに確証はない。
しかし、ザルツブルク時代の最後を飾ることとなったこのセレナーデは、両端の楽章で効果的に用いられているマンハイム風のクレッシェンドや、第3楽章、第4楽章における協奏的な手法など、1777年から1778年のマンハイムとパリへの旅行でモーツァルトが得た経験が巧みに取り入れられている。同じ時期に作曲された「パリ交響曲」K.297協奏交響曲K.364よりも大規模な編成のセレナーデであり、交響曲に劣らぬ大作であり名作として知られている。
残されたモーツァルトの手紙によれば、旅行中に耳にした当時の郵便馬車のホルンの音から取った旋律を、いくつかの楽章で用いているという。特に第6楽章の第2トリオでは、まず初めにモーツァルトが旅の途中で記録したオリジナルの和声的に未解決な旋律がポストホルンで提示され、次いでその旋律を曲内で解決させることにより、聴く者への安定感を提示する。しかしオリジナル旋律の「不安定さ」には、特定の郵便馬車を想起させる商業音楽としての魅力があるとのことである。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「セレナーデ第9番 (モーツァルト)」の詳細全文を読む




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